研究理念
公平な情報社会を実現するために
小林透研究室では、IT機器を利用した情報取得・利用に慣れていなくても、不利益が生じない公平な情報社会を実現することを研究理念にしています。具体的には、以下の4つをゴールに設定しています。

● 人に近づくWebサービス
ユーザがネット上のWebサービスに近づく努力をしなくてもWebサービスの方からユーザに近づく世界の実現。
● コミュニケーションを広げる
これまで繋ぐことができなかった人たちを繋げ、コミュニケーション可能となる世界の実現。
● 自分のことは自分で
「人に頼ることなく自分のことは自分で」を可能とする世界の実現。
● 人に寄り添うAI
AIが一人ひとりの個性を尊重し、人のパワーを引き出す世界の実現。
背景
近年、ブロードバンドネットワークの進展やクラウドサービスの拡張に伴いユーザにとって魅力あるWebサービスが増えて来ています。 一方、タブレットPCやスマートフォンなどのユーザフレンドリーな端末の登場により、これまでネット上のWebサービスを利用していなかった人々も 気軽に利用できるようになりユーザ層が広がってきています。
しかし、ユーザは、それぞれは異なる趣味嗜好、あるいは価値観を持っているにも 関わらず、ネット上のコンテンツやWebサービスを利用する際の環境はみな同じです。また、高齢化の進展に伴いスマートフォンなどの最新の端末を利用できない人たちが増えています。これでは、せっかくSNSなどの便利なネットワーク サービスが利用できるようになっても、スマートフォンを利用できない高齢者は、若年者とコミュニケーションすることができません。
さらに、少子高齢化、人口減により、これまでと同じレベルで行政サービスを受けることは難しくなってきています。可能な限りで自分のことは自分で 行えるような世界の実現が急務です。