長崎大学 情報データ科学部 准教授
私たちの社会には,人と人の繋がりからなる友人関係ネットワークや,同時購買による商品間ネットワーク,インターネットのネットワークなど,様々なネットワークが潜んでいますが,それら様々なネットワークにおいて,その構造が
具体的には,以下のような研究を行っています.
友人関係ネットワークなどの社会ネットワークは,個人同士が自律的・分散的にエッジ形成を選択し合って構築されたネットワークと見ることができ,ゲーム理論に基づいてモデル化することができます.
をネットワーク理論とシミュレーションによって明らかにすることに挑戦しています.
社会ネットワークの構造は感染症の伝播効率に強い影響を与えます.
今般のコロナの拡大に対しても,人と人との接触を制限して感染症拡大を抑制する試みが行われていますが,一方で社会的活動も強い制限を受けてしまっています.
今後のwithコロナ社会に向けて,
などについて,ネットワーク理論,数理モデル,コンピュータシミュレーションを通して明らかにすることに挑戦しています.
学術論文の共著者ネットワークは,著者をノードとし,共著関係にある著者同士をエッジで結んだネットワークであり,コラボレーションによって形成される社会ネットワークの一つと見ることができます.
などを明らかにするために,学術文献データベースから大量の論文を抽出して学術分野ごとの共著者ネットワークを構築した上で,ネットワーク理論や大規模データ分析技術などを用いて,学術分野ごとの特徴の違いや効率性などについて分析しています.
最近のAI・IoT技術の進展によって,これまで人間の労働者によって行われてきた様々な業務が,自動化・効率化できるようになってきました. 例えば工場の生産ラインなどでは,センサ・カメラやRaspberry Piなどのシングルボードコンピュータを用いたIoTシステムによりデータを取得・蓄積し,ディープラーニング等の機械学習を実施することにより,現場の熟練者が勘と経験に基づいて行ってきた異常検知や効率化などの業務を自動化・効率化することができるようになってきています.
具体的には,以下のような研究があります.